師走のお稽古

今日ようやく12月に入って初めて茶道教室に行くことができました。

玄関を開けるなり目に入ったお釜の湯気に、一気に冬点前の世界を感じました。やっぱり炉の季節はいいなあ。

約2年ぶりにお会いする同門の大先輩のお点前を先に拝見。小2の下の娘を連れて行ったのですが、きちんとお軸の拝見やお菓子の取り方など教えると、真剣に見よう見まねでやっていました。ちょっと前まではお薄も苦手だったのに、今日は薄めにたてていただいたお茶をは一口飲んで「おいしい」。お茶碗の中から出てきた文字が気になり、しっかり拝見もしていました。こんな幼い時期からお茶の世界に触れられるのは素敵なことです。

 そしてわたしももう5年ぐらいきちんとお点前をしていなかったのですが、今日は薄茶点前をやってきました。娘も日頃見たことがない神妙な母の姿に興味津々。2杯目のお薄も飲み干してくれました。

 風の冷たい1日でしたが、お釜で沸かした柔らかなお湯と茶室の暖かい空気で、ほっこり心温まりました。

f:id:tea-cha:20181215182244j:image

f:id:tea-cha:20181215182241j:image

 

珍珠ねい茶

今日のお茶は、タピオカミルクティ。

これってお茶⁇なんて思うけど。立派なミルク「ティー」です。

 吉祥寺に買い物に行ったら、以前よりも明らかにタピオカのお店が増えています。再ブームみたいですね。

この夏、マンゴー大好きな娘のために家族で台湾旅行に行って、毎日マンゴーかき氷とタピオカミルクティを飲んでいたけど、お店によって全然味が違うのです。タピオカの大きさ、固さ、分量、ミルクティーのコク…好みの店を見つけるのもたのしい。日本でもかなりお店が増えてきて、いろいろなところで飲んでみるのが最近のお出かけの定番となりつつあります。

 前回吉祥寺に来た時に飲んだタピオカミルクティーは、残念ながらタピオカが柔らかすぎてイマイチ。どちらかというと、アイスメインのお店だったので、タピオカはおまけみたいな売り方の店を選んだのが失敗だったかな。

今日はどこにしようかな?と思っていたら、やたら行列が長いお店を発見。いつもはそうでもないのに、20人くらい並んでいる!その店は、「moomin stand」です。毎月11日はニョロニョロの日で、全品260円だからというのが真相でした…

でも、ここのタピオカの固さは結構好みなので(ちなみにお店ではタピオカのことをニョロニョロのたねと読んでいます)並ぶのは好きじゃないけど並んでしまいました。+65円でタピオカ2倍にして325円。

大好きなタピオカをたっぷりたべて、ミルクティを味わえて、これもお茶の1つの楽しみ方だなと思います。

f:id:tea-cha:20181111222024j:image

日日是好日

 ぽかぽか陽気の土曜日。久々に美容院に行って、髪スッキリ。いつも新しいことをいろいろ教えてくださる 美容師さんに勧められ、ブログを始めてみることにしました。書きたいことがいろいろあることに、ふと気づいたからです。

 

 記念すべき第1回ブログで書きたいことは先日見た映画のこと。

 年に数回の平日休み、そして小学生の子供たちは学校!一人で自由になる時間がうれしくて、朝一番の回に行ってみてきました。「日日是好日」という映画です。

 実は、1年ほど前に森下典子さんの同名エッセイを読んでいました。茶道を始めた女子大生のころから、40代になるまでの実際の体験を静かにつづった作品です。 

 これがものすごくよかった。私自身の若いころ、お茶を始めたばかりのときのことをじんわり思い出し、なんだか気恥ずかしいような、「ああ、そうだったなあ」と懐かしい場面がたくさんありました。

 特に、樹木希林さんの「先生」が素晴らしい。お茶を始めた黒木華さんと多部未華子さんが「どうして?」「なぜここでこうするんですか?」といちいち尋ねるのを、

「なんでって・・・そういうもんなのよ、そうなの。」と返すのです。これが私の先生もまさにそうだったのです。

「頭で考えてはだめ。動いていれば自然に手が覚えます。」

 お茶の世界ってそうでした。私もついつい「次は・・・」と考えて手を止めては、目で先生が示すところを探していたけれど、十年たったころには自然に流れるように動いていたなあ、と。

 結婚や出産で茶道教室から物理的にも精神的にも離れてしまっていたことが、突然ものすごく悲しくなって、映画見ながら涙が止まらなくなりました。

 その夜、勢いでお茶の先生にお手紙を書き、届いたころを見計らってお電話し、先週末先生のところへ行ってしまいました。もう92歳の先生ですが、先生も茶室もお庭も、何も変わらない姿で迎えてくださいました。日ごろの無礼を心からお詫びしつつ、少しずつまたお稽古に来たいとお伝えしました。やっぱりお茶の世界に関わっていたい。

 これからどのくらいの頻度で行けるかわからないけれど、細く長く、お茶と付き合っていこうと思います。

 忘れかけていた素敵な世界を思い出させてくれたこの映画、茶道を全く知らない方にもぜひ見てほしいなあ。